今年もいよいよあとわずかとなってきました。「この冬は急に寒くなる」という天気予報の言葉通り、暖かかった初秋からいきなり冬になってしまった感じです。そのせいか風邪を引いてしまった人も多いようですし、インフルエンザで学級閉鎖になる小学校が例年よりも早いペースで増えているようです。昔から病は気からと言いますが、ウィルス性のインフルエンザは気持ちだけではどうしようもありません。疲れたなと思ったら、早めに休養をとるようにして、インフルエンザにかからない身体を作りましょう。ゆっくりするときのお供はもちろんジェネオンのDVDで決まりですね。
今月のジェネオンも多彩なラインナップが揃いました。まずはカーマニア必見の超ド級カー・アクション・ムービー『スピードマスター』、主演にリチャード・ギアを迎えた『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出作『消えた天使』、『The EYE[アイ]』で全世界を震え上がらせたパン兄弟のホラー『リサイクル - 死界 - 』、有名な心霊スポットで撮影されたホラー映画で起こった甲斐現象を追ったドキュメンタリー『インサイド・ザ・デス・トンネル』、『このミステリーがすごい!』の2004年海外編第1位に選ばれた傑作ミステリーを完全ドラマ化した『荊の城』。それではそんな映画たちの知っていても何の役にも多々ないお話でも始めましょうか…。
今月のそんなこと
スピードマスター プレミアム・エディション
スピードマスター
プレミアム・エディション
消えた天使 デラックス版
消えた天使
デラックス版
リサイクル -死界- デラックス版
リサイクル -死界-
デラックス版
インサイド・ザ・デス・トンネル
インサイド・
ザ・デス・トンネル
荊の城
荊の城
スピードマスター プレミアム・エディション
スピードマスター プレミアム・エディション
2007年12月21日発売
GNBD-1416 税込7,140円 税抜6,800円
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

監督:須賀大観(「最終兵器彼女」)
キャスト:中村俊介(TV「浅見光彦」シリーズ)/内田朝陽(TV「どんど晴れ」)/北乃きい(TV「ライフ」)/中山祐一朗/蒲生麻由/鮎貝健/阿井莉沙/脇阪寿一(特別出演)/鈴木慶一/大友康平


日米で大ヒットした『ワイルド・スピード』、日本の人気コミックを『インファナル・アフェア』のスタッフが実写映画化した香港映画『頭文字D THE MOVIE』など、カーマニアを興奮させてきた映画はあったが、実写とCGを融合させ未体験の迫力映像で迫る超ド級カー・アクション・ムービーがこの『スピードマスター』。
ここはアジアのとある国…。今にもつぶれそうな自動車修理工場・桜井モータースの娘・まひろ(北乃きい)は、狂気の走り屋・勇弥(内田朝陽)のチューンナップ・カーの写真を無断で撮ったと絡まれていた。彼女を助けたのが、どこからともなく現れた颯人(中村俊介)だった。颯人はかつて無敵と言われた走り屋だったが、ある事件をきっかけに走ることをやめてしまっていた。まひろの父(大友康平)がチューンナップした1台の車を見て心を動かされるものの、勇弥から挑戦も断ってしまう。どうしてもバトルしたい勇弥は桜井モータースに嫌がらせをするようになる…。
このストーリーを見て、「どこかで聞いたような…!?」と思ったあなたは映画ファン。実はこの映画のベースになっているのは名作西部劇『シェーン』だったりする。さすらいのカウボーイが現われ、町の権力者たちに嫌がらせを受けている牧場主一家を救って颯爽と去っていく…。しかも無国籍な雰囲気と主人公のキャラクターは『ストリート・オブ・ファイア』の主人公、マイケル・パレをイメージにしているのだ。ついでにライバルとなる勇弥の右目下のまつげのようなアイラインはスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェル、といろんな映画へのオマージュもあちこちに見られる。CGで描かれるカー・バトルのシーンでは『少林サッカー』のように自動車をトラやドラゴンなどの動物に変身させてしまおうかというアイディアもあったとか!?
プロデューサーたちが“日本のマイケル・パレ”と見初めたのが中村俊介だが、この颯人は主人公のくせにつらい過去を背負っているせいか、ほとんどしゃべらない。しかも中村俊介と監督の話し合いによって、元々少なかった颯人のセリフをさらに削ってしまったのだとか。表情と後姿で心の内を見せるキャラクターにそうとう苦労したという。
走り屋というと男の世界のイメージがあるが、この『スピードマスター』にはふたりの美女が登場する。ひとりは桜井モータースの一人娘まひろを演じた北乃きい。この北乃きいがやってしまったのだ…。父親役の大友康平のためにスタッフが気を利かせて、休憩中にハウンドドッグの名曲「フォルテシモ」を流し、大友康平もいい気分で歌っていたところ、北乃きいが「お歌お上手ですね」と言ってしまったのだ! まだ若いきいちゃんは大友康平がハウンドドッグのヴォーカルということを知らなかった…。そこで大友康平は「俺の曲だ!」と笑って許したとか。さすが大物です。
バトルする女性走り屋のリオを演じた蒲生麻由。ピンクのフェアレディZにピンクのコスチュームと金髪で乗るというちょっとおっかないキャラ。この映画にはいろいろなチューンナップ・カーが登場するが、すべてスタッフが作ったカスタム・カー。ところが蒲生麻由が乗るフェアレディZだけはマニアからの借り物で、そのピンクの車体に合わせてリオのスタイルも決まったらしく、蒲生麻由も衣装合わせに行くまで自分がどんな格好をしているのか知らなかったとかで、現場に置いてあったピンクのコスチュームと金髪のカツラを見て「これがまさか私の衣装…?」と思ったそうな。その勇姿(?)はぜひDVDでご確認を!
有名チューンナップ・ショップが手がけたRX-7FCとRX-7FDの新旧対決、人気レーサー脇坂寿一のゲスト出演など、カーマニアにはたまらない映画になっている!
消えた天使 デラックス版
消えた天使 デラックス版
2007年12月21日発売
GNBF-1194 税込3,990円 税抜3,800円
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

監督:アンドリュー・ラウ(『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』『デイジー』)
キャスト:リチャード・ギア(『運命の女』『Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?』)/クレア・デインズ(『めぐりあう時間たち』『ターミネーター3』)/アヴリル・ラヴィーン/ケイディー・ストリックランド(『THE JUON/呪怨』『2番目のキス』)/レイ・ワイズ(「ツイン・ピークス」『グッドナイト&グッドラック』)


“米国で登録されている性犯罪者は50万人以上。1人の監察官が1000人の登録者を監視する。米国では2分に1人、女性または児童が性的暴行を受けている…”。そんな衝撃的な前置きから始まるのが『消えた天使』。韓国映画に押されていた香港映画が起死回生の作品として製作され、世界中で高い評価を受けた『インファナル・アフェア』三部作。ご存知のようにマーティン・スコセッシ監督の手によって『ディパーテッド』としてハリウッドでリメイクされ、スコセッシに念願だったアカデミー監督賞をもたらしたが、オリジナルを監督したアンドリュー・ラウも満を持してハリウッド・デビューを果たした。アメリカの暗部を香港の監督がえぐるというのもおもしろいが、その意欲に応えて『インファナル・アフェア』同様に善と悪の間で翻弄される主人公を名優リチャード・ギアが演じ、これまでとは違った強烈なキャラクターを魅せてくれる。
公共安全局のエロル・バベッジ(リチャード・ギア)は18年間、性犯罪登録者を異常なまでの信念で監視してきた。しかしその横暴なやり方に登録者からの苦情が相次ぎ、まもなく引退させられることになっていた。新人のアリスン・ラウリー(クレア・デインズ)との引継ぎのため、二人で登録者に面会に行くが、登録者を犯罪者と決めつけて罵倒するエロルのやり方にアリスンは愕然とする。ところがそのとき面会した元強姦犯のエドマンドと一緒にいたベアトリス(アヴリル・ラヴィーン)が、何者かに誘拐されるという事件が起こる。エロルは登録者の中に犯人がいると断定し、勝手に強引な調査を始めてしまう。犯人は本当に登録者の中にいるのか、それとも精神的に追い詰められているエロルの妄想なのか…。
あらゆる犯罪のなかでもっとも再犯率が高いのが性犯罪と言われるが、このエロルのやり方はすごい。罪を償って真面目に社会復帰している相手だろうと構わずに、プライバシーに関わる性的な質問を敢えて繰り返し、過去の恥部を何度も何度も突きつけて相手を追い詰めていく。正義と信念を通そうとするあまり、登録者よりも心の闇を抱えた男をリチャード・ギアが狂気たっぷりに演じてみせる。新人監視員アリスンを演じているのは今や大人の女性となったクレア・デインズ。狂気だらけの中で正常であろうとするアリスンを好演している。そして注目は被害者ベアトリスを演じる人気女性ロック・アーティストのアヴリル・ラヴィーン。暴力癖のある恋人に怯えながらも逃げることの出来ない女性を見事に演じた。このベテランの名優や若き演技派女優たちは撮影に当って、これまで経験のない儀式を体験した。香港出身のアンドリュー・ラウ監督はハリウッドでも、お香をたいて撮影の無事を祈念するという香港式のお払いを行なったのだ。仏教徒のリチャード・ギアは喜んだかも知れないが、クレア・デインズやアヴリル・ラヴィーンは驚いたことだろう!?
他のハリウッド映画とはちょっと違ったダークで陰鬱な雰囲気のサスペンスが味わえる本作だが、意外な真犯人探しも見どころのひとつ。さあ、あなたは真犯人を見つけることができるか?
リサイクル -死界- デラックス版
リサイクル -死界- デラックス版
2007年12月21日発売
GNBF-1187 税込3,990円 税抜3,800円
発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

監督・編集:パン・ブラザース(オキサイド・パン/ダニー・パン)
キャスト:アンジェリカ・リー(THE EYE[アイ])/ラウ・シウミン(チャイニーズ・ゴースト・ストーリー)/レイン・リー/ローレンス・チョウ


全盲だった女性が角膜移植手術を受けたところ、目が見えるようになったはいいが、幽霊まで見えるようになってしまうというホラー『The EYE[アイ]』で世界中を震え上がらせたダニー&オキサイド・パン兄弟。あまりの怖さに上映中に出て行ってしまう人が続出した伝説の作品で、トム・クルーズがリメイク権を買い取ったことでも話題となった。ハリウッド版はジェシカ・アルバ主演で来年公開の予定だ。その才能をハリウッドが見逃すはずもなく、今年の夏にサム・ライミのプロデュース作『ゴースト・ハウス』でハリウッド・デビューを果たし、しかも全米初登場1位に輝いている。そのパン兄弟がハリウッドに行く直前にタイで撮ったのが『リサイクル -死界-』。
純愛3部作がベストセラーとなり、その映画化製作発表の壇上に立ったディンインは構想もまとまっていない新作『鬼城』が発表され、戸惑ってしまう。しかたなく心霊モノであることだけ発表し、「霊体験をしてみたい」とコメントした。執筆を始めたところ、自分のものではない長い髪の毛が落ちていたり、不気味な声の電話がかかってきたり、黒い影が動くのを見てしまう。それからも異常な現象が続くが、ふと今まで起こった現象は自分が書いてボツにした原稿と同じであることに気づく。エレベーターで起こる怪現象のエピソードを書き上げ、外に出ようとマンションのエレベーターに乗ると、またしても自分が書いた怪現象とまったく同じことが起きる。そして外に出てみると、そこは見たこともない異様な、まるで死後の世界のようだった…。
『The EYE[アイ]』でも見せたパン兄弟の恐怖演出はさらに磨きがかかり、意表をつく幽霊の登場シーンにはヒロインのディンインと同じく飛び上がるほど驚くはず。『The EYE[アイ]』でもエレベーターに出てくるやたらと怖い幽霊が登場したが、本作でもエレベーターの幽霊がちゃんと登場する。このシーンを見ると、もう一人ではエレベーターに乗れなくなるかも!? その怖い目に遭う人気作家ディンインを演じているのは、『The EYE[アイ]』でもヒロインを演じたアンジェリカ・リーで、またしても恐怖に怯えるヒロインを演じている。
この『リサイクル-死界-』のおもしろいところは、登場する悪霊たちが人に捨てられたり忘れ去られた者や物であること。廃墟のような建物の間に観覧車があり、その上を巨大な絶叫マシンが揺れている…。そのシュールで異様な光景はハリウッドにはないアジアの感覚だろう。異様で巨大なセット(制作費5億1千万円!)とグロテスクで美しいCGは、パン兄弟のイマジネーションが作り出した現代社会の地獄だ(ところどころ押井守や大友克洋を思わせる映像あり!)。最初の30分は現世のシーンだが、中盤以降は捨てられたモノがうごめく地獄のような場所からの脱出劇となる。ところが壮大なイマジネーションで作り上げた『リサイクル-死界-』なのに、やっちまってるシーンがあるのだ…。忘れ去られた墓に眠る死者たちにディンインが襲われるシーンで、持っていたお札をばらまいて逃げるのだが、よく見るとバラまいた瞬間に黄色いお札がディンインの後の髪の毛に引っかかっているのだ。そんなところにお札を付けたままだと死人たちに追っかけられるぞぉ…なんて心配していると、次のカットではいつの間にか黄色いお札はなくなっていて、何かの拍子に取れたんだろうと善意的に解釈していると、さらに次の一瞬のカットではまた髪の毛にお札が付いたまま…。いったいどうなっているんだぁ!…って、ただの編集ミスでしょ。
今までに出会ったことのない恐怖に遭遇したい方はDVDをご覧ください。震え上がって、ハラハラして、感動に涙して、そしてラストに息を呑むはずです…。
インサイド・ザ・デス・トンネル
インサイド・ザ・デス・トンネル
2007年12月21日発売
GNBF-7390 税込3,990円 税抜3,800円
発売元:アートポート 販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

監督・クリストファー・セイント・ブース、シェーン・ダックス・テイラー
キャスト:チャーリー・マッティングリー(療養所オーナー)/ティナ・マッティングリー(ウェイバリー・ヒルズ歴史協会)/ジョー・マッティングリー(療養所元職員)/ロン・パークハースト(ウェイバリー・ヒルズ歴史家/警備員)/キース・エイジ(ルイスビル幽霊狩り協会代表)/ロイ・ミューア(ウェイバリー・ヒルズ記念研究グループ)/クリス・ハバーマン(ホラー・ジャーナリスト)


先月発売されたホラー映画『デス・トンネル』。アメリカでも有数の心霊スポットとして知られるウェイバリー・ヒルズ隔離療養所。そこを使って新入生の歓迎会を企画し、女生徒5人を廃墟となった療養所の部屋に一人づつ閉じ込めて驚かし、その怖がる様子をビデオカメラで見て楽しもうとするのだが、療養所に巣食っていた悪霊たちに女生徒たちが本当に殺されていく…というストーリーだったが、この映画のすごいところは実際のウェイバリー・ヒルズ隔離療養所の廃墟で撮影を行なったのだ。そして、撮影中にスタッフは次々と怪現象に襲われたのだった…。
『デス・トンネル』に関係したスタッフ、そして病院関係者の証言で構成されたドキュメンタリーがこの『インサイド・ザ・デス・トンネル』。そんなこともあって、この『インサイド・ザ・デス・トンネル』は本編の『デス・トンネル』よりも有名になり、オフィシャル・サイトには1日2万件のアクセスがある人気サイトになってしまったほど。
さて、この『デス・トンネル』だが、タイトルだけ見ると“入ったら出られない人喰いトンネル!”といった内容を想像してしまうが、映画はウェイバリー・ヒルズ隔離療養所が舞台で、トンネルなんてどこにも出てこない。ではなぜ『デス・トンネル』なのかというと、こんな歴史がある…。
ウェイバリー・ヒルズ隔離療養所は1910年にケンタッキー州のルイーズヴィルに建てられた。2階建ての建物に約50人前後の結核患者が入院していた。しかし重病患者の棟や小児病棟などが追加され、建物は5階建てとなり、患者数は500人以上にも膨れ上がっていったという。1961年に一時閉鎖されるが、翌年に再開。その後、患者への虐待が発覚し1981年に再び閉鎖された。その間に亡くなった患者の数は6万3000人とも言われており、あまりの数に埋葬できない遺体は建物の地下に掘られた150メートルもの通称“デス・トンネル”から死体置き場に捨てられたという。それ以来、この療養所跡で多くの人間が怪奇現象に遭遇している。窓の外を白い影が横切ったり、目のない少女の幽霊が目撃されたり、そして“502号室の謎”と呼ばれる怪事件も起こっている…。
寒い冬にもっと寒くなり方は、まず『デス・トンネル』を見て、それからこの『インサイド・ザ・デス・トンネル』をご覧になっていただきたい。ウェイバリー・ヒルズ隔離療養所でいったい何が起こったのか? その恐ろしい真実が語られます…。
荊の城
荊の城
2007年12月21日発売
GNBF-7391 税込3,990円 税抜3,800円
発売元:アートポート 販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

原作:サラ・ウォーターズ/監督:エイスリング・ウォルシュ
キャスト:サリー・ホーキンス(「ヴェラ・ドレイク」)/エレイン・キャシディ(「アザーズ」)/イメルダ・スタウントン(「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」)/ルパート・エヴァンス(「ヘルボーイ」)/チャールズ・ダンス(「ラヴェンダーの咲く庭で」)


新人ながら作品を発表するたびにミステリー界を震撼させてきたサラ・ウォーターズ。2004年の『このミステリーがすごい!』で海外編第1位となった傑作ミステリーのドラマ化が『荊の城』。
舞台は19世紀、ヴィクトリア朝ロンドン。下町に住むスウは17歳ですでにスリの名人。そんなスウのところに貴族の息子なのに放蕩がたたって勘当され、今では詐欺師となったリチャードがやってくる。リチャードはスウのスリの腕を見込んで、ある大仕事を一緒やろうと持ちかけてきた。その大仕事とは“荊の城”と呼ばれる田舎の城に大金を相続した世間知らずのモードという令嬢がいるので、うまく城に入り込んで大金を巻き上げようというのだ。あまり気乗りしなかったスウだったが、侍女として入り込み、同じ年頃のモードとはすぐに仲良くいった。その裏で恐ろしい罠が秘かに仕掛けられていた…。
この原作者サラ・ウォーターは卓越した文章力と構成力で、大長編を一気に読ませてしまう。この『荊の城』はかの文豪チャールズ・ディケンズの影響を受けていて、ディケンズが少年時代に過ごしていたラント街やホースマンガーレイン監獄(監獄といっても刑務所ではなく、借金返済能力のない人が家族込みで入れられた、規律の厳しいアパートみたいなもの)が舞台として登場するので、ディケンズのことを調べておくとより面白く見られるはず。
そしてこのサラ・ウォーターはほかの女流作家とちょっと違った特徴を持っている。この『荊の城』も前作の『半身』もレズビアンの描写や展開が出てくるのだ。というのも、サラ・ウォーターは同性愛者で、そのことをカミング・アウトしている。このドラマ版にもしっかりその描写は出てくるのでお見逃しなく!?
裏切りにつぐ裏切りで、いったい誰が罠を仕掛け、いったい誰が仕掛けられているのかわからない! 原作を読んだ方も、読んだことのない方も全ミステリー・ファン必見の作品。全3時間のスリルと謎をたっぷり味わっていただきたい!
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ジェネオン エンタテインメントとユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンは2009年2月1日に合併し、ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントになりました。