蒸し暑い日が続いていますね。今年の夏は残念ながら“猛暑”だそうです。“冷夏”だった去年は夏らしい夏ではなかったけれど、あの過ごしやすさはちょっと懐かしい気もしますね。なぜ今年は“猛暑”だと決めてかかるのかというと、今までの記録で2年続いて“冷夏”になったことはないのだとか。それじゃなくても今年は“猛暑”だとわかりますよね。だって6月は観測史上最も早く、真夏日(最高気温が30度以上の日のことですね)10日目を記録したんだとか・・・。熱中症で倒れる人もたくさんいますから、外出するときは水分を持っていくようにしましょう。なかでも麦茶は身体を冷やす効果があるとか。だから夏には麦茶を飲むんですね〜。昔の人の知恵はすごいもんだ!でも暑い日は外に出ないで、涼しい家の中でDVDでも見たほうが身体に負担をかけないですよ(?)。
 今月もジェネオン作品は強力作品が並んでいます。まずは『ザ・ファーム/法律事務所』や『ペリカン文書』で知られるベストセラー作家ジョン・グリシャムの小説を豪華キャストで映画化した『ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のラース・フォン・トリアー監督と『めぐりあう時間たち』のニコール・キッドマンというアカデミー賞受賞コンビの超問題作『ドッグヴィル』、「これってありなの」と思わず言ってしまう『ドッグヴィル』の衝撃のドキュメンタリー『ドッグヴィルの告白』、同じくラース・フォン・トリアー監督のカンヌ映画祭受賞作『奇跡の海』、ジェームズ・キャメロンがタイタニック号の真実に挑むドキュメンタリー『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』、デジタル・リマスタリングされた香港映画の名作『スパルタンX』『香港発活劇エクスプレス 大福星』『スウォーズマン 剣士列伝』『スウォーズマン 女神伝説の章』『スウォーズマン 女神復活の章』。それではそんな映画たちのしょうもないお話を始めましょう・・・。

今月のそんなこと

奇跡の海
奇跡の海
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密
スパルタンX
スパルタンX
香港発活劇エクスプレス 大福星
香港発活劇エクスプレス 大福星
スウォーズマン 剣士列伝
スウォーズマン
剣士列伝
スウォーズマン 女神伝説の章
スウォーズマン
女神伝説の章
スウォーズマン 女神伝説の章
スウォーズマン
女神復活の章
 >> ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション
 / RUNAWAY JURY
ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決
2004年7月23日発売
GNBF-7058 税込\3,990 (税抜\3,800)
製作:2003年 発売元:東宝東和
監督:ゲイリー・フレダー(「コレクター」「サウンド・オブ・サイレンス」)
原作:ジョン・グリシャム(原題「陪審評決」)
キャスト:ジョン・キューザック(「アイデンティティー」「コン・エアー」)/ジーン・ハックマン(「エネミー・オブ・アメリカ」「スーパーマン」)/ダスティン・ホフマン(「ムーンライト・マイル」「アウトブレイク」)/レイチェル・ワイズ(「ハムナプトラ1&2」「スターリングラード」)

ジョン・グリシャムといえば『ザ・ファーム/法律事務所』や『ペリカン文書』の原作者で、法律サスペンス小説の巨匠ですね。そのグリシャムの映画化作品の中でも最高傑作という評価を受けているのが『ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決』。ニューオーリンズで起きた銃の乱射事件。犯人は11人を射殺して自殺してしまう。被害者の遺族たちは銃の大手銃器製造メーカーを相手取って製造および販売責任をめぐって訴訟を起こす。ところがメーカー側は陪審員コンサルタントを雇って陪審員の裏工作を始めたり、謎の美女の暗躍など息もつかせぬサスペンス・スリラーとなっています。監督は『コレクター』や『サウンド・オブ・サイレンス』で一級のサスペンスを見せたゲイリー・フレダー。出演は、『アイデンティティー』のジョン・キューザック、『ハムナプトラ』シリーズのレイチェル・ワイズの若手実力派に、『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマン、『レインマン』のダスティン・ホフマンというオスカー名優という豪華キャスト。このジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの二人はパサディナ・プレイハウス(L.A.の演劇学校)の同級生で、なんとこの『ニューオーリンズ・トライアル』が初めての共演なんだとか!?
映画では訴訟相手となるのは大手銃器メーカーですが、実は原作では大手のタバコ会社。なんでまた変更されてしまったのかというと、この作品はかなり前から映画化の動きはあったのですが、製作中に同じタバコ会社を訴えるというマイケル・マン監督の『インサイダー』が公開されてしまい、二番煎じの印象をなくすために脚本の書き直しが行なわれたというわけ。原作がそうなんだからいいと思うんだけどね〜。
この豪華キャストに、製作にもそこまでこだわったのにやっちまってるシーンがあるんですねぇ、実は。ジョン・キューザックとレイチェル・ワイズが会うクレオールのヴードゥーの店は店主がフランス語しか話せないという設定ですが、その昔は確かにクレオールにはフランス語しか話せない人たちがいたけれど、今はもういなくなってしまっているんだどか。まぁ、こんなこと現地の人くらいしかツッコまないでしょうけれどね・・・。
ジョン・キューザックが陪審員のリストを見ているシーンで、窓の外は雨が降っています。数分後にジョン・キューザックはそのリストを外に投げてしまい、レイチェル・ワイズが拾ってくるのですが、雨も降ってないしどこも濡れていない・・・。ひょっとしてレイチェル・ワイズが演じているマーリーはウルトラスーパー晴れ女なのかもしれない(んなわけねーだろ!)。実は不思議な天気ではもうひとつあるんですよ、これが。陪審員の選出を終えて、ついに迎えた裁判初日。その先の困難を象徴するように空は暗雲垂れ込め、土砂降りの雨の中をジョン・キューザックは法廷のあるビルを駆け上がっていきます。途中に見える“正義の像”。ところがその“正義の像”の後ろに見えているのは青空…。ジョン・キューザックのショットに戻ると再び土砂降りの雨。ジョン・キューザックがウルトラスーパースペシャル雨男なのかな・・・!?
映画の終盤、ジーン・ハックマンがバーで飲んでいるシーンで、ハックマンの飲んでいるグラスに注目。ショットによって残っている量が変わってしまう・・・。ジーン・ハックマンは全然悪くないんですけどね。これでわかることは、映画って細かく長い日数をかけて撮影してるってこと。でもそんなスタッフが実は遊んでいるのですよ、これが。陪審員のひとりにゴス系の格好をした女の子がいます。この子の名前がリディア・ディーツというのですが、これは『ビートルジュース』でウィノナ・ライダーが演じたゴスの衣装を着た暗い女の子リディア・デイツのパロディなんだとか。でもまたなんで…? そんないろんなことを考えながら見てみてくださいな。
 >> ドッグヴィル/ドッグヴィルの告白/奇跡の海
ドッグヴィル プレミアム・エディション
ドッグヴィルの告白
奇跡の海 プレミアム・エディション
『ドッグヴィル プレミアム・エディション』
2004年7月23日発売
GNBF-1030 税込\4,935(税抜\4,700)
監督:ラース・フォン・トリアー(「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「奇跡の海」)
キャスト:ニコール・キッドマン/ポール・ベタニー/クロエ・セヴィニー
『ドッグヴィルの告白』
2004年7月23日発売
GNBF-1031 税込\3,990(税抜\3,800)
監督:サミ・サイフ
キャスト:ラース・フォン・トリアー/ニコール・キッドマン/ポール・ベタニー/クロエ・セヴィニー/ベン・ギャザラ
『奇跡の海 プレミアム・エディション』
2004年7月23日発売
AFD-10697 税込\3,990(税抜\3,800)
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
キャスト:エミリー・ワトソン/ステラン・スカルスゲールド/カトリン・カートリッジ

デヴュー作の『エレメント・オブ・クライム』(84)、第3作『ヨーロッパ』(91)、第5作『奇跡の海』(96)、第7作『イディオッツ』(98)、第8作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)と、発表する作品が賛否両論の渦を巻き起こしながらも、ことごとくカンヌ映画祭でパルムドールを取ってしまう天才監督ラース・フォン・トリアー。この新作も話題騒然となった。というのも、とんでもない設定の映画だったから・・・。住人が32人しかしないアメリカ・ロッキー山脈のふもとにある小さな町ドッグヴィルにニコール・キッドマン演じるグレースが逃げ込んでくる。ギャングに追われているという女を小説化志望のトムが助けるが、村の住人は2週間のうちにグレースが住人全員から気に入られれば永久にかくまうと約束する。少しずつ村に馴染んでいくグレースを、やがて村人は奴隷のように扱うようになっていく・・・。
ストーリーもかなりヘヴィだが、その舞台が変わっていた。建物のセットがないのだ。とてつもなく広いスタジオの床に白い線が引いてあって、それが家の敷地を示していて、そこにほんの少しの小道具などが置いてあるだけだし、飼われている犬も紙に犬の絵が書いてあるだけ。そこでニコール・キッドマンやポール・ベタニー、ベン・ギャザラたちが迫真の演技を繰り広げるのだ。建物はないが、ドアを開ける仕草をすればドアの開閉音がし、ノックをする格好をすれば“コンコン”と音がして、紙の犬から鳴き声も聞こえてくる・・・という意欲的な、言わば実験映画だったのだ。でもそんな実験映画で2時間57分もの大作を作ってしまうところが、天才と変人の両面を持つラース・フォン・トリアーのすごいところ。しかも、そんな変な映画なのに最後まで見てしまうのだ。そして、文字通り衝撃のラストが訪れる。このラストを見るために3時間近くを体験するといっても過言ではない。ある者は呆気に取られ、ある者は怒り出し、またある者は爽快感に浸るという衝撃のラスト。ほら、見たくなったでしょ?
この『ドッグヴィル』はラース・フォン・トリアーの新たな三部作の第一作に当たるという。今までの作品も実は三部作だったそうで、男が主人公だった『エレメント・オブ・クライム』、『エピデミック』、『ヨーロッパ』は“ヨーロッパ三部作”、女が主人公の『奇跡の海』、『イディオッツ』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は“ア・ハート・オブ・ゴールド三部作”なんだそーな。で、この『ドッグヴィル』はアメリカを舞台にした三部作の第1作に当たるとか。そもそも『ドッグヴィル』を作ろうと思ったのが、アメリカが舞台なのにスウェーデンで撮影した『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を批評家から「行ったこともない国の映画を撮っている」と酷評されたことに怒って、「それならもっとアメリカが舞台の映画を撮ってやるわい!」とばかりに作ることにしたんだとか。ちっともかわいくないおっさんである。そもそも、なぜ『ダンサー・イン・ザ・ダーク』をアメリカでロケしなかったのかというと、このラース・フォン・トリアーは飛行機が大嫌いだからと、それだけの理由だったりする。ちなみにこの新三部作のタイトルは『USA−Land of Opportunities』で、2005年には第2作『マンダレー』、その後に『ワシントン』が公開される予定で、すべて今回と同じ何もないスタジオで撮る予定とか…。
これだけでも十二分にラース・フォン・トリアーが只者ではないことがわかろうというものだが、こんなのはただの序の口。完全主義者でサディスト(?)でもある彼は、撮影中に俳優をとことんまで追い詰めてでも欲しい映像を撮ってしまうのだ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で主演のビョークが耐えられなくなって、撮影中に衣装をズタズタに切り裂いて失踪したことは有名だし、おかげでビョークは「二度と映画には出ない」と宣言してしまったほど。そのほかでも二度と仕事をしたがらない俳優が続出している。この『ドッグヴィル』では、家の設定はあるのに壁はない。つまり、すべての家が丸見えなので、俳優たちは自分の出番のシーンではなくとも常に演技をしていなくてはならず、その緊張感は並みではなかったらしい。『奇跡の海』を見て感動し、ラース・フォン・トリアーとの仕事を熱望して、今回ようやく実現したニコール・キッドマンだったが、三部作の予定にもかかわらず残り2本の出演を降りてしまった…(笑)。しかも試写のときに自分のレイプシーンを「見ていられない」と出てしまったんだとか。
そんなこともあって、今回はおもしろい試みがなされている。スタジオの片隅に、カメラに向かって不平不満をぶちまける、“告白部屋”という小さな小屋が作られたのだ。しかもそれを編集して『ドッグヴィルの告白』という1本の映画にしてしまったのだ。本編を見てからこの『ドッグヴィルの告白』を見て、さらにもう一度本編を見るとより深く楽しめてしまうのだ。
そんな変わり者のラース・フォン・トリアーだが意外に気が弱いところもあって、本編の撮影に入る前にデンマークの俳優サイズ・バベット・ヌードセンとニコライ・ライ・カースを使って、15分の習作を撮っている。白線だけのセットがありえるか心配だったらしい。ついでに白線だけのセットゆえのやっちまったシーンがあるのだ。ニコール・キッドマンが暴行を受けるシーンをよ〜く見ていると、いくつかのシーンでニコールの髪の毛が白線を越えているのだ(笑)。まぁ、実際にはないからしょうがないんだけど、壁を突き抜ける針金の髪の毛ってことになってしまった!?
ではラース・フォン・トリアーらしからぬエピソードをひとつ。2時間57分もある『ドッグヴィル』はイタリアの地方にいる興行主から長すぎるとの抗議があり、助監督のアンドレス・リファンが再編集して45分も短いバージョンを作ったところ、そのバージョンを承認したどころか褒めてしまったらしい!?
自身が推奨していた映画制作論“ドグマの戒律”に乗っ取ってつくった『奇跡の海』。全編が手持ちカメラで撮影されているので、酔ってしまう人が続出したという有名な作品。主演のエミリー・ワトソンの体当たりの演技は話題となったが、最初はエミリー・ワトソンではなくヘレナ・ボナム・カーターが演じることになっていたらしい。この映画のビデオやDVDでは第8章でエルトン・ジョンの名曲「僕の歌は君の歌(ユア・ソング)」が流れるが、劇場公開されたときはデイヴィッド・ボウイの「火星の生活」が流れていた。
 >> ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密 3Dプレミアム版
 / GHOSTS OF THE ABYSS
ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密X
2004年7月23日発売
GNBF-1027 税込\3,990 (税抜\3,800)
製作:2003年 アメリカ/ウォルデン・メディア
監督:ジェームズ・キャメロン(『タイタニック』『T2』)
キャスト:ビル・パクストン(『U-571』)/ジェームズ・キャメロン/ジョン・ブロードウォーター博士/ロリー・ジョンソン博士/チャールズ・ぺルグリーノ博士/マイク・キャメロン
よく考えてみれば、1998年の歴史的大ヒット作『タイタニック』以来、映画を撮っていないジェームズ・キャメロン。実は、ソニーが開発した3Dカメラに夢中になっていたらしい。プロデュースしたスティーヴン・ソダーバーグ監督の『ソラリス』のプロモーションで来日したが、本当の目的は3Dカメラを見に来たものの、「せっかく来たんなら宣伝してってよ」と言われて、ついで(?)にやったものだったとか。そして、その3Dカメラを使って作ったのが、大好きなタイタニック号のドキュメンタリー『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』。実はこれ、アイマックス・シアター用に作られた作品で、アイマックス・シアターの規定通りに最初のバージョンは45分しかなかった。しかし今回のDVDは91分のロング・バージョンと、3Dの61分のバージョンの2バージョン。実はこの3Dのシステムがすごい。今までの映画ソフトの3Dは特殊な機械を使用しない場合は、赤と青のセロファンを使用したアナグリフと呼ばれる3D方式が一般的で、映像はモノクロに近い状態だし、なによりも目が疲れてしまい、全編を3Dで通すのは無理だった。ところがこの『タイタニックの秘密』で採用されたCMY方式は色の配合を変え、中間色の藍(シアン)と黄色を用いることで、原色に近い色で3Dを表現できる上に目も疲れにくいという利点を持つ画期的システム。このDVDは1万枚の限定生産なので、最新の3Dを体験したい方はお早めに。
ところで、この映画は『タイタニックの秘密』というタイトルだけにタイタニックの映画なんだけれど、なぜか英語タイトルは『Ghost of Abyss』と、なんだか『アビス』のモドキ映画みたいなタイトルなのだ。
この映画の中でジェームズ・キャメロンは、ちょっとしたお遊びをやっていて、映画に登場する2機のロボット潜水艦に、ある名前をつけている。その名前とはジェイクとエルウッド。映画ファンならお気づきだろうが、ジョン・ランディス監督の名作『ブルース・ブラザース』でジョン・ベルーシとダン・エイクロイドが演じた伝説のキャラクターの名前だったりするのだ。
でもそんなこたぁいいから、早いところ新作を撮ってくれ〜い!
 >> スパルタンX/香港発活劇エクスプレス 大福星/スウォーズマン 剣士列伝/スウォーズマン 女神伝説の章/スウォーズマン/女神復活の章
2004年8月6日発売 各税込\3,990(税抜\3,800)


スパルタンX
GNBF-1009

香港発活劇エクスプレス 大福星
GNBF-1007

スウォーズマン
剣士列伝

GNBF-1005

スウォーズマン
女神伝説の章

GNBF-7063

スウォーズマン
女神復活の章

GNBF-7064

『スパルタンX』はジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハンの3人がスペインを舞台に大活躍する傑作アクション。相手は58勝0敗の記録を持つキックボクサーのベニー・ユキーデで、撮影中も本気パンチと本気キックの連続だったとか(笑)。ジャッキーたちも達人とはいえ、本物の格闘家の本気の攻撃にはまいっただろうね〜。
ところで、『スパルタンX』は日本で公開されたバージョンは108分なのだけれど、香港映画にありがちなパターンで各国によっていくつものバージョンが存在する。西ドイツで公開されたバージョンはほぼオリジナル通りで104分、アメリカで公開されたバージョンは100分で、ロケ地のはずのスペインで公開されたものは一番短くて98分しかないらしい。長さも違うとタイトルもたくさんあって、日本などでは邦題と同じ『Spartan X』、スペインでは『Los Supercamorristas』、アメリカでは『Wheels on Meals』や『Million Dollar Heiress』、『Weapon X』といろいろある。

『香港発活劇エクスプレス 大福星』もジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハンが顔を揃えた作品で、3人の日本での人気を受けて日本を舞台にした活劇アクション。刑事の兄弟サモ・ハンとユン・ピョウ、そしてジャッキーの3人が休暇でやってきた日本の遊園地で香港マフィアと日本ヤクザの抗争に巻き込まれる。日本からは美人ボディビルダーの西脇美智子が悪役で出演している。まるで『キル・ビルVol.1』のような勘違い日本も見どころのひとつ。
この『香港発活劇エクスプレス 大福星』も複数の英語タイトルを持っている。ひとつは『大福星』を思わせる『My Lucky Stars』、もうひとつが『Lucky Star Superior Shine』。また、実は日本で発売されたバージョンはオリジナルと違うエンディングだったらしい。キャストとスタッフがお尻を突き出して終わるのは、世界中でこの日本のビデオ・バージョンのみだったそうな!それから、イギリスで発売されたビデオのバージョンは、車の盗み方がわかるシーンが約11秒カットされ、レイプに関するジョークがほかのジョークに差し替えられているらしい。

中国や香港で人気のある武侠小説の大家である金庸の『秘曲 笑倣江湖』を映画化し大ヒットしたのが『スウォーズマン 剣士列伝』。というわけで“スウォーズマン”という変身ヒーローは出てきません(笑)。香港では記録的大ヒットとなりシリーズ化された。海外でも公開されたが、アメリカでもっとも知られているのが第2作『スウォーズマン 女神伝説の章』だ。なぜかというと、いまやハリウッドでも人気スターとなったジェット・リーの主演作だから。そのせいか、公開当時はそのまま『Swordsman II』というタイトルだったが、2002年に新たに付けられたタイトルは『The Legend of Swordsman』と、まるで第1作目か単独作のような特別扱いとなっている。そのくせアメリカで公開された『The Legend of Swordsman』のバージョンはなぜか110分と7分ばかりカットされている…。

『スウォーズマン 女神伝説の章』から10年後の世界を描いたのが『スウォーズマン 女神復活の章』。壮絶アクション・シーンばかりか『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』などで日本でも大人気のジョイ・ウォンと主演のブリジット・リンのレズビアン・シーンもあり、前2作とはまた違った魅力の第3作。不思議なのは、オリジナルは日本公開版と同じ98分なのに、なぜかドイツで公開されたバージョンはオリジナルよりも長い107分バージョン…!?
この『スウォーズマン 女神復活の章』もいくつかの英語タイトルを持っている。まずは、当たり前の『Swordsman III』、そして『East is Red』、そのふたつを併せた『Swordsman III:East is Red』というのがあり、『Invincible Asia 2:Turbulence Again Rises』というなぜか『2』の文字が入っている…。

この5作品はすべてデジタル・リマスター・バージョンで、『スウォーズマン 女神伝説の章』と『スウォーズマン 女神復活の章』は初DVD化なの で、ファンの方はお見逃しなく!
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